心構え&ノウハウ

効率よく仕事をするんじゃない
「やりたくない」と思うこと
仕事を覚えるな
ミスをすること、怒られること
山の如く動かないこと
人にまかせること
周りの人にアドバイスを求めるな
言われたとおりにやることの源泉を知っているか?
明日できることは今日やらない
首を突っ込むな
時間再投資法
工場版パレートの法則
価値のある行動を取れ 
何を優先させるべきか
責任のあるポストにつかない技術
ヒマでどうしようもない時は何をするか

ムダ取りは誰のため −コーヒーブレイク 

実践ノウハウ 〜基本編
  基本技術その1 二刀流
  基本技術その2 正しい姿勢とは
  ライト付ペンで暗室作業を攻略 ライト付ペンの良し悪しも公開
  品物の移し変えをなくして年間200時間 最初の仕組みだけを作れ!
  最高の治具を作ること
  手で物を移動する距離を0cmにする
  100m→20m歩くムダを解消
  神速のセル作業 工具を拾うムダと年間200km手を動かすムダを解消
  書くべき情報と書いてはいけない文字 最速のノート記入術
  自動化! 自動化! 自動化!
  電話に出ない
  心にゆとりのToDoリスト
    ToDoリストがあると(1)
  打ち合わせ
  ルーチン記入はスタンプで!
  工場での体力消費は人生の消費である
  ムダのない管理表設計方法

まじめな作業員になってはいけない理由
効率よく仕事をするんじゃない
最近仕事の効率をあげることに関する本がたくさん出版されています。無駄取り
まちがって欲しくないのは、やる必要のないことを含めて効率よく仕事をしていてはいけないということです。

また、急いでやって効率をあげるというのも避けなければいけません。
急いで作業をすると、必ずミスが起こります。10回に1回でもミスが起こるとそのバックアップを行うために、結局効率は下がってしまうのです。
あなた自身も急いでせかせか仕事なんてしたくないですよね。

スケジュールをたてて仕事を行うことが効率をあげることだと信じてその通りにし、安心してしまうことも避けなければいけません。
全体を管理するのにスケジューリングは必要でしょうけれども、結局は細かい作業の集まりです。
スケジュールを立てて時間が作り出せるでしょうか?

個人でみた場合、スケジューリングは上司から言われてやらなければいけないことを時間の上で並べ替える技術にすぎません。
生産性がないどころか、ムダな行動、お金を生み出さない行動に気づかないままスケジューリングのスパイラルに入っていってしまいます。

あなたが、まだ平の会社員・作業員なのであれば、このスケジュール管理法で効率をあげようとすることには危険がともなうことを伝えなければなりません。
スケジュールを管理し始めて少し効率が上がったような気がして喜んでいる人もいると思いますが、スケジュール作成に集中するあまり、作業に潜むやる必要のないムダが見えなくなってしまいます。

またスケジュール管理をしている限り、空いた時間に先取り先取りで仕事を入れる癖がついてしまうので、自分の成長のために時間を使うことができなくなって、ただの効率の良い仕事人間になってしまう危険があります。

このWebページでは、”あなたの資産”となる時間を作り出すノウハウをお伝えすることが1番の目的です。
そのため、会社のための時間作りのノウハウは他のサイトを探すなりしてみてください。

あなたの資産である時間を作り出すために次のことを頭に入れておいてください。

効率よく仕事をするな。
無駄な仕事をなくすのだ。

効率の良い仕事は、明日もあさっても1年後もやる必要がある。
無駄な仕事をなくしてしまえば、もう一生やる必要がなくなる。


「やりたくない」と思うこと
さて、やる必要のないムダに気づくにはどうすればいいでしょう?
まずあなたに教えたいのが、常にやりたくないと思うことです。

やりたくない、こんな仕事はやりたくない、1日中考えているとさすがに頭がおかしくなってストレスもたまってしまうので、作業を始めたときに心の中で10回「こんな作業やりたくない」と言ってみて下さい。

いい子、優秀な子、従順な子として育てられてきた人は、なんとかしてこの仕事を受け入れるための肯定的な考え方をしたり、この仕事をやるもっともな理由を探したりします。
しまいには、仕事を与えてくれてありがとうございますという考え方にまで達します。

しかし、時間が貴重な情報化時代に、このような産業化時代を思わせる労働スタイルをとっていては、資産となる時間を作り出すことなど永遠にできません。

さて、やりたくないと思って始めた作業ですが、その作業中に手はいっぱいだけれど頭が空いているというのであれば、あなたは最高にラッキーです。
手で作業をしながら、頭でこの作業をやらずにすませるにはどうすればいいだろうかを考えます。
間違ってもこの作業が必要な理由を考えないでください。

ここで大事なことは「全てを否定する」気持ちになることです。
会社から言われて必要なことなのだと10回言い聞かせたらそこで終わりです。

そして少しでも何かを思いついたら手を止めてノートに考えたことを書いてみてください。
この考えたことをノートに書くというのが、また重要な要素となります。これは後ほど説明します。
私のノートは「考えたこと」だけで1年で3冊分になりました。

同じ職場にはパートタイマーや派遣社員や正社員にも「考えない」という人が大勢いることも事実です。
彼らや彼女らは時給で動いているので、ムダがあろうがなかろうが会社が損しようが知ったことではありません。

仕事の時間は自分のために時間を使うということは考えません。
1日8時間拘束されたことに対する慰謝料として給料を受け取っています。
もしくは、自分を殺して会社に尽くすことを美徳と思って行動したりします。
時間を作ろうとしているあなたは、絶対に彼らのスタイルに合わせてはいけませんよ。

さて、ノートに書き込んだ「やらなくて済ませる方法」を吟味していきましょう。
作業の本当に細かいレベルになればやらなくて済むことはたくさん出てくると思います。考えれば考えるほど次から次へとアイデアが出てくるのがわかるでしょう。
ムダ取りで一番重要なのはここなのです。

そう、考えることです。
考えるから気づくのです。


ここだけ読むと、「考えるのがノウハウか!?」と言われてしまいそうですが、そうではありません。
あなたがよく考えながら作業していることはよくわかりますが、何を考えるかが問題なのです。

ずばり、”いまやっている作業をやらずに済ませる方法”に絞って考えてください。
手を動かしながら相対性理論を考えることは難しいですが、手を動かしている作業それ自体についてはいくらでも考えられるでしょう。

作業が必要なことだという前提があると、考える範囲が限定されてしまいます。
やりたくないと思うことは、時間を作り出す上での基本中の基本です。


仕事を覚えるな
あなたは仕事をする上で多くのことを覚えなければいけないことでしょう。
しかし、ここにも大いなるムダが潜んでいます。

頭をフル回転させて、作業手順や作業条件を頭に入れてはいませんか?
扱う製品が多くなるとそれだけ覚えなければいけない情報が増えていきます。

はっきりいって、それら全てを覚えること自体がやる必要のないことです。
努力して覚えようとしないで、無理なく自然に頭に入ってくる情報だけを覚えるようにしてください。

努力して覚えることは最小限必要なことにとどめてください。
努力して頭で覚えるデメリットをあげてみましょう。

1.思い出せないことがある
2.人に仕事をやらせるときに苦労する
3.直接お金や時間を生み出す行為ではない
4.頭が疲れる

2の人にやらせるときに苦労するは、口伝えで自分の頭の中の情報を人の頭の中に移さなければいけないので、とても苦労します。
1回2回やらせるだけなら、この伝える努力をするくらいなら自分でやるということになってしまいます。

これが続くと、仕事の情報は全て頭の中に入れれば済むようになってしまって、その仕事はあなたなしでは成り立たないようなるでしょう。
こうして、あなたは職人やプロと呼ばれるようになりちやほやされるかもしれません。
しかし物作りの世界においては個人の技術によって成り立つ商売というのは危険きわまりありません。

これは客商売など他の仕事でも言えることでしょう。
その個人が働けなくなったときに、商売が回らなくなってしまう危険があるからです。

しかし、覚えなければ仕事にならないという意見もあるでしょう。
そこで、「ノートに書く」ということの重要性の一つがでてくるのです。

あなたがやるべき仕事の手順をノートに書き出します。
このノートのタイトルは
「自分の仕事手順」ではなく「おまかせ仕事手順」とでもしておきましょう。

このノートがあると、あなたが作業手順を覚えなくてもよくなります。
だって、作業するときにこのノートの手順どおりにやればいいわけですから。
実際、私はお金にも時間にも自分の利益にもならないことは覚えないようにしています。
私の代わりにノートに覚えさせます。

そしてこのノートは、タイトルの通り人に作業を任せる時に一番威力をはっきします。
人にノートを見せながら、説明すれば相手に伝える努力も1/10で済みます。
ノートのコピーがあればあなたは要らないという程書いてあれば完璧です。

もうお分かりかと思いますが、このノートを作ることは時間を作り出す行動なのです。


ミスをすること、怒られること
次は怒られるというちょっと嫌な話です。

あなたが仕事でミスをした時、あなたの上司はどのように怒るでしょうか?

あなたが成長してくる過程で、親や学校の先生に怒られたこともあったでしょう。
子供の頃は怒られる恐怖でただただビクついてしまったことでしょうけれども、大人となった今では、ただ恐れるために怒られていては脳がありません。

怒られている最中でも感情的になった叱責は一切無視して上司が伝えたいアドバイスのみを聞くようにしなければいけません。
怒号、委縮、恐れ、的外れな否定ははっきりいってムダです。
「だからお前はだめなんだ!」なんて台詞は的外れもいいところです。

一通りの説教が終わったあと、実際にあなたのミスに対するアドバイスなどどのくらいあったか考えてみてください。
説教のうち80%以上がアドバイスなのであれば、すばらしい上司です。
ミスをしなくとも定期的に説教を聴きたいものです。
説教のうち20%しかアドバイスがないのであれば、あなたはこの20%のアドバイスをしっかりと受け止めて今後の対策にしてください。

間違っても上司をバカにしてはいけませんよ。
上司よりも部下であるあなたの方がものごとの本質をわかっている場合が多々あります。
ものごとの本質がわかっている部下とわかっていない上司では、そもそも比較対照にすらなりません。
あなたはますます自分を磨いて成長していけばよいのです。

また、日本人は仕事に限らずミスをすることを極端に恐れる風習があります。
学校教育で、ミスは罪だと教えられ、ミスをすると実際に怒られてきたことに原因があるのです。
そのため、無意識のうちに行動の目的に「ミスをしないこと」「怒られないこと」という前提が付いてしまいます。

しかし、ミスをするというのがとてもよい勉強になります。

ミスをしたことがない人は、いざミスをしたときに、

1.上司に報告する
2.報告せずにだまっている
3.言い訳を考える
4.反省する

のどれかしかできません。
ミスを多くすればするほど、

5.対処する

ができるようになります。

社会で一番求められる技術が5「対処する」であることは言うまでもありませんね。
高度経済成長でミスもなく成長してきた大企業が現在の不況といわれる状況に「対処」できない状況はあなたもよくご存知のことと思います。

ミスを多くすれば対処する能力が身に付く一方で、組織のトップになるにはミスをしないことが前提になります。
このジレンマがあるので、2代目社長以降の組織運営はうまくいきません。
言ってしまえばミスに対処できない仕組みになっているのです。
この組織のジレンマを巧みに射抜いた書籍があります。一読をオススメします。

「組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか」 堺屋太一
このサイトの前半でも述べた共産主義の恐怖、慣れの恐怖も、組織を滅ぼすほどのムダになるということが詳細にわたって書かれています。

現場の過度の共産主義が組織を滅ぼす一例が的確に表現されていますので、一部紹介いたします。
究極の共同体化(ミャオ注 =共産化)−「滅びの美学」
〜共同体の究極の姿、それは運命共同体であり、その最も濃密な表現は共同の死、つまり心中や玉砕である。
「君も死ぬなら俺も死ぬ」「見事散ります同期の桜」という「滅びの美学」こそ、共同体精神の究極の表現に違いない。

・・・あなたの属する組織でもこんな傾向はありませんか?

あなたは、ミスに対処できない組織のトップになるわけにはいきません。
大勢の部下のミスであなたの時間がなくなるのが目に見えているからです。
これは、時間を作りたいという思想とは全く逆の道ですね。

ですから、あなたの行動基準から「ミスをしないこと」「怒られないこと」という前提を消し去ってください。
大人になっても「怒られるかな〜」なんて話している人がいますが、論外です。


実際にミスをしてしまったとき、あなたが次に1〜4のどれをやろうか迷っている段階にあるのだったら、まず迷わずに1「上司に報告」を行ってください。
迷うなんてまったくやる必要のないことです。
まず報告はどこの会社でも言われていることでしょう。

2〜4を選択肢として常に考えている人は、至急選択候補から削ってください。
2「だまっている」は論外
3「言い訳を考える」はムダの極地
4「反省」はサルでもできます(笑)

次のアドバイスはあなたが抜群の対処能力を身に付ける一助となるでしょう。

ミスをした次の瞬間に、ミスを挽回する方法、挽回計画、ミスの再発防止策を考えること。
挽回とは時間を取り戻すことです。
あなたの名誉挽回は最も後回しです。

いいですか?ミスをした次の瞬間にですよ。落胆よりも、反省よりも、上司への報告よりもすばやく考えることです。
上司があなたを責めている間にも、上で言ったことを考える必要があります。

一つのミスがいつまでもあなたの時間を食いつぶしていくことを避けなければいけません。
また、後輩や部下や周りの人のミスにもすばやく対処することで、ミスが奪う時間を最小限度にとどめることができます。

向上心あるあなたの成長する時間がなくなってしまうのは、第一に私がいやなのです。
あなたも自愛して、最速のミス挽回技術を磨いてください。


山の如く動かないこと
うちの工場は優秀でムダはないという方もいるかと思います。
しかしあなたが、工場で1日に100歩以上歩くのであれば改善の余地ありです。

ちょっと極端な言い方ですが、100歩歩いている間お金が生み出されるでしょうかという話に行き着きます。
部品を取りに行くのに10歩歩くのだったら、まず部品棚を作業棚の隣に置くことを考えます。
これが正解です。

何か不都合が生じるでしょうか?
不都合に合わせて部品棚を隣に置けずに、部品棚まで歩いて行かなければ行けない状態は不正解です。
間違っていると認識したまま作業を行うようにしてください。

工場における正解は一つしかありません。
足は1歩も動かないこと、手は1mも動かさないこと」です。
私の中の大正解は「人がいないこと」ですが、実現するには努力の余地ありってところです。

1歩も動かないというのは基本中の基本です。
引越し業者や運送会社やスポーツ選手でない限り、動いてお金をもらえる仕事はありません。
あなたがデジタルカメラを買うときに、デジカメ製造工場の人が歩いた分にまでお金を払いたいと思いますか?

メーカーも値段で勝負していますからコストを十分補うほどの値段を設定できません。
つまり歩くということはコストになり、メーカーの損失に計上されるわけです。

さあ「工場の正解」がはっきりした今、少しでも近づけるように努力していこうではありませんか。


人にまかせること
時間作り究極の心構えです。

あなたの周りにはいないかもしれませんが、世の中には自由人という働かなくても収入がある人がいます。
これらの自由人は人に仕事をまかせているから本人が自由なのです。
ほとんどの自由人やお金持ちが実践している「人にまかせること」をあなたもやらない手はありませんよ!

かといって、あなたが自分の身銭を切ってあなたの代わりを雇うなんてことはできないでしょう。
今の仕事場なりの人任せをやっていけばよいのです。

★だれでもできる作業をあなたがやらないこと
あなたの時間がなくなる一番の理由がこれです。
時間を作って自分のスキルアップをするという意思を持っているあなたと、ただ時給で働いている人、どちらでもできる作業なのであれば、時給で働いている人がやらなければいけません。

それが会社の利益に一番貢献する仕事の割り当て方なのです。
給料というものがありますが、同じ作業なのであれば、給料の低い人がやらなければいけないのです。

これは資本主義社会の当たり前なのですが、工場の末端では同じ職場仲間同士、共に作業、苦労、残業しようという風習が蔓延していて、極端な例では正社員がパートタイマーの手伝いをするということも生じたりします。
そしてそれを、「みんなで仲良く」などと否定しにくい理由で正当化している雰囲気があったりしませんか?

あなたが現場で一番給料の安い作業員だとしても、ムダを取って時間を作るという向上心があれば、ムダに給料の高い社員よりもあなたの方がよほど価値があります。
誰にでもできる作業が生じたときに、まずあなたが手をあげないってことを徹底してください。

誰にでもできる作業は、あなたが生きている限り常に後から後から際限なく出てくるのです。
この際限なく生じる作業をどのように処理すればよいでしょうか

1)全て自分で処理する
2)そのつど考えて自分で処理したり人に任せたりする
3)全て人に任せる

1を選んでいる限り、自分の時間は制限されたものしか得られません。
2を選べば、より多くの時間を作り出すことができます。
3を選ぶことで、真の時間的自由を得ることができます。
(3の人にとっては、2のそのつど考えるというのがムダだったりします)
また、3の任される側にある限り、時間的自由は望むべくもありません。

全て自分で処理しているあなたは、まず人に任せられる仕事は人に任せることから始めてください。
時間を作るための最初の一歩です。


★人に任せることを悪いと思わないこと
次のステップとしては、あなたが任せた作業をやっている人を見て、これが最も理にかなった状態であると信じることです。
お人よしの恐怖を克服していないと、感謝を超えて罪悪感が生じ、次から人にまかせられなくなってしまいます。

あなたの会社も、社長があなたに作業をまかせているのです。
社長が罪悪感からあなたの仕事を自らやっていたのでは、あなたの会社もそこまで大きくはならなかったし、あなたが働いて収入を得るチャンスすらなかったはずです。
人に任せることが悪いことだと思うのは全くの間違いです。

あなたも、立派な社長にならって人に任せることを肯定的に考えて、どんどん人にまかせるくせをつけましょう。

人に任せることに罪悪感を感じてしまう原因のひとつに、自らの向上心のなさがあります。
人に任せて自分の手が空いてしまうと、落ち着かなくなってしまう人がいます。
手が空いている姿を周りに見せると、サボっていると思われてしまうと心配してしまうのです。

しかし、ここで”空いた手を埋めるためだけに”誰かの仕事を手伝うということはしないでください。
あなたは、もはや時給で手を動かす作業員ではありません。

手が空いた状態に始めは戸惑って落ち着かないことでしょう。
頭を使おうにも隣で任せた作業が行われていては、集中して考えられないことでしょう。
しかし、これで良いのです。空いた時間で何かを考えつかなければいけないなんてことはありません。

空いた時間に、例えば、あなたが任せた作業を後ろからじっくり見て、この作業自体やらなくて済む方法を考えてみてはどうでしょう?
わくわくしてきませんか?

これこそ時間を作るという発想のあるあなたにしかできない仕事です。


周りの人にアドバイスを求めるな
この見出しには、「えっ?」っと思われえるかもしれません。

アドバイスをもらうべき相手はきっちり選ばないと、とんでもない方向に流されてしまいます。

もし、あなたが野球選手になりたかったら、だれにアドバイスを求めますか?
友達? 両親? 会社の上司?
周りの人にアドバイスを求めても、自分の求める答えは返ってくるはずもありません。

なぜなら周りの人達は野球選手ではないからです。

野球選手になりたければ、野球選手(になった人)からアドバイスを求めなければいけません。
こんな単純なことがわからずに、同僚や上司に「会社を辞めようと思うんです」と相談する人が多いこと。。。
会社を辞めない人にアドバイスを求めても、「早まるな」とか「今は苦しくてもじき楽になるからがんばれ」とかいった会社を辞めないで我慢するアドバイスしか返ってきません。

この場合も会社を辞めて上手くやっている人に相談しないと、真のアドバイスは得られません。
もっとも同僚から「がんばれ」と言ってもらいたい時は、上の相談は最適ですけどね。

さて、この単純な理屈をふまえてあなたの周りを見てください。
常に忙しい人、ムダが見えない人、考えない人、お人よし、現場の共産主義にはまっている人、言い訳ばかりする人、 これらの人に「ムダ取り、時間作り」に関してアドバイスを求めてもあなたが望むハイレベルの返答は得られません。
もちろん議論できる人ならば、あなたが時間の価値観を教えてあげることで、よりハイレベルな回答を生み出すこともできることでしょう。

では、これらの人を黙殺すればよいのかと言えば、そんなことはありません。
あなたの究極のムダ取りはこれらの人にムダを見せてやり、時間を作る手助けをしてあげることなのです。

そのための一番の方法が、
あなたの周りだけ目に見えてあまるほどの時間を作ることなのです。
目立つほどに時間があけば、考えない人、ムダが見えない人でも、
「いったいどうなっているんだ!?」と気づくはずです。

そして周りの人たちのムダ取り&時間作りのモチベーションが出てくれば、アドバイスもしやすくなるし、なによりあなたが周りの人から求められる存在になるのです。

職場全体にムダ取りの雰囲気が広がれば、あなたが一人でがんばる100倍の効果が上がります。

そして、その雰囲気の中心にいるのはもちろんあなたです。


言われたとおりにやることの源泉を知っているか?

こんな昔話を聞いたことがあります。

おかあさんが特製のパイの焼き方を娘に教えてあげています。
 隣で見ている娘もなんだか楽しそう。

生地をこねて平らに伸ばし、リンゴをたっぷりと乗せます。
そうしたら、パイの外側を四角に切ってオーブンで焼きます。

今では、大きなオーブンでボタンひとつで焼ける便利な時代です。
昔は火を焚いて焼いていたのよと娘と話もしながら。。。

その時、娘が言いました。
「おかあさん、どうして焼く前にパイの外側を切っちゃうの?」

お母さんは答えます。
「お母さんのお母さんにそう教わったのよ」


でも娘は納得できないようす。
おかあさん自身も「そういわれてみれば、なぜかしら?」って疑問に思い始めました。


2人は、おばあちゃんの家を訪ねます。
「おばあちゃん、どうして焼く前にパイの外側を切っちゃうの?」

するとおばあちゃんは答えます
「おばあちゃんのおかあさんにそう教わったのよ」

おばあちゃんも「そういわれてみれば、なぜかしら?」って疑問に思い始めました。


3人はひいおばあちゃんの家を訪ねます。
「ひいおばあちゃん、どうして焼く前にパイの外側を切っちゃうの?」

ひいおばあちゃんは答えました。
「うちの小さなオーブンに入らなかったからよ」



感慨深い物語ですね。

これは工場を鏡に写したお話じゃないかと思うくらい、
工場の現場では同じ会話が繰り返されています。

私が初めて見るもの触るもので、よく聞いてまわりました。
「どうして、こうやっているのですか?」

先輩はやさしく答えてくれます。
「こうやるように言われたからだよ」

先輩も「そういわれてみればなんでだろう?」って疑問に思い始めました。

私と先輩は、先輩の先輩に聞きにいきました。

そして、先輩の先輩は言いました。
昔からこうやってるんだよ

私もそれでは納得できません。
「誰がこうやるように決めたんですか?」

先輩の先輩は答えました。
「さぁ、もう辞めた人だろう」

笑い話ではありません(笑)


★言われたとおりにやってることの源泉を追求する
ここで「なぜこうやっているか」ですが、
古人が、何がしかの合理的な理由で決めたやり方が継承されているのであればよいのですが、「なぜ?」を知らされないまま継承すると上のような事態になってしまいます。

作業指示者と作業者が完全に区別されている工場では、指示者が合理的な理由で「ここでフラスコを13回振る」と決めたら、それがずっと継承されていきます。


もっともお粗末なのが、古人が適当に決めたことが、延々と継承されているパターンです。
いくつか例を挙げてみましょう

水滴の付いた手袋から水滴を飛ばすのに、両手を思い切りたたき合わせます。
「パン!パン!パン!」こんな音が、よく聞こえてきます。
その工程の全員が同じように古人から言われたことを言われたままやっています。
私は言いました。
「叩いたら手が痛いでしょう?タオルで水滴を拭いたらどうですか?」
すると、答えが返ってきました。
「別に痛くないです」

靴から泥を落とすために、段差のところに踵をおもいきりぶつけます。
そういわれた後輩も同じように泥を落とします。
やがて先輩が会社を去り、後輩も3人の後輩を持ちました。
いまや立派な先輩です。
そして、今では段差に4人で横並びになって踵をおもいきりぶつけています。

モニタの映りが悪い時に、モニタを斜め45°から叩きます。
「ほら直った(笑)」と喜ぶ古人。
それを見ていた後輩も事あるごとにモニタを叩きます。
後輩の後輩にも堂々と
「映りが悪いときは、斜め45°から叩くと直る」と教えます。
もう、横から叩く人は誰一人いません。


あなたが言われたとおりにやっていること
合理的な理由がありますか?

それとも・・・


ここまで読んでくれたあなたに一言、
あなたが言われたとおりにやっていることの源泉を知ってください。
それが、とんでもなくくだらないことだったということが結構あります。



明日やればいいことは今日やらない

世の中で広く言われている言葉に「今日できることは今日やる」があります。

「明日できることは明日やればよい」と言う言葉もあります。

では、今日でも明日でもいい時はどうしましょう?(笑)

こういう状況のとき、2つのタイプに分けて考えることができます。
あなたはどちらですか? そしてどちらの考え方をしたいですか?

★タイプ1★  自分優先タイプ
あなたの中に、自分を高める、時間を作る、お金を作るなどという信念と言える程強い目的があれば答えは決まってきます。

「明日できることは今日やるな」です。

これらの状況にいる人は、明日できることは決して今日やりません。

これには明確な根拠があります。
今日は時間があればやることが決まっているからです。

すなわち、自分を高めるために勉強したり、ムダを取って時間を作る方法を考えたり、自分が儲かる仕組みを考えたりするのです。
そんな自分の目的への時間を削ってまで、明日できることを今日やるわけがないのです。

そして、明日になります。
明日も同じで、明日できることは明日やるという行動をとります。
明日でも、明後日でも、いつでもいいことは、いつまでもやりません。
時間が空き次第自分のために使います。


★タイプ2★ 仕事優先タイプ
もう一人のまじめなあなたの中には、特に日常的に考えるほどの信念はありません。
今日時間ができても、特にあなた自身のためにやることがないので、

「明日できることだけど今日やっちゃおう」と考えます。

これらの状況にいる人は、空いた時間にさっさと仕事を片付けるので、明日やればいいことなんてほとんどありません。
会社から見れば、仕事も早くて、効率的で、
なかなかやり手な社員だと思われるかもしれませんね。


ここに、よく言われる「効率よく仕事をする方法」の落とし穴があります。
「明日できることだけど今日やっちゃおう」で明日やればいい分の仕事が片付くとサッパリした気分になります。
そして、このサッパリ勘が癖になるのです。

「俺って仕事の効率がいいなぁ」なんて思ってしまったりして。
さらに、上司や同僚からも「お前仕事早いよな」なんていわれると、もう引き返すことは難しくなります。

これは、会社の仕事をするために、仕事の効率を上げるというサイクルです。
自己成長を辞めたという方や会社に尽くすという方だけオススメできるサイクルです。

一方で自分には目標があるというあなたはこのサイクルにはまってしまってはいけません。
書店のビジネス本コーナーにならぶ「仕事の効率を上げる方法」といった本には注意する必要があります。
仕事の効率を上げるのも時には必要ですが、もっと仕事をするためではなく、自分のための時間を作るためというはっきりしたスタンスが必要です。

★自分を優先させること★
このサイトでは自分を犠牲にした会社のための仕事術は教えません。
ですから、ここで学ぶことは
明日やればいいことは今日やるな
時間があるなら自分に投資しろ
です。

首をつっこむな

工場でものを作るのは役割を分担したチームスポーツに似ています。

自分の担当するべき工程で作業をする作業者
それをまとめる工程責任者
その上には全ての工程をまとめる製造管理者
がいます。

研究開発型の製造を行っている工場では、だまっていても製品を作り続けられるという状況になく、常に試験、実験、討論を繰り返しながらの製造が続いています。

そのような工場では製造現場で管理者がああだこうだと議論を始めることも多々あることでしょう。

ここでパートや派遣社員であれば、耳を傾けず決められた作業をしなければいけないのですが、
現場に配属された社員はついつい自分も議論の輪の中に加わってしまいたくなるものです。

製品をより良いものにするためには議論も必要です。

しかし製造現場で突発的に始まった議論や話し合いには、首を突っ込んではいけません。

製造現場で口を動かすのは製品を作らない管理者の仕事です。
作業者が口を動かしても管理者ほどの給料はもらえません。

製造現場で作業者が口を突っ込むのはお金にも時間にもならない行為だということがわかると思います。

今は余計な議論だと思ったら、「製造優先で」「製造が忙しいので」と言って、いつ始まっていつ終わるかわからない議論にはなるべく参加しないことをおすすめします。

現場では物を作る。
議論は打ち合わせの場で行う。

が工場の基本です。

横で議論が始まってしまったら、作業をしながら議論の内容を聞くというのもとっても効果的です。
経験のある管理者の話や意見を聞き自分の知識を蓄えるのです。
作業も進み、先人の知恵も知ることができ、一切のムダがありません。

逆に議論と聞くだけで自分もしゃべりたくてしかたない人もいると思います。
そんな時にもムダ取りチェックシートは使えます。
今、議論があったら自分も参加したいという人はこの先何十年も同じ思いが続くでしょうから、計算してみてください。

1日1時間口を動かしていれば1年で250時間=30営業日に相当します。
1年のうち何か月間、口を動かしているか知ってもらいたいと思います。


工場では口を動かしても直接お金になりません。
「ムダ口」とはこういう場面にぴったりの言葉です。

ムダ口を減らした分だけ自分のために時間が使えます。

空いた時間を同僚とのおしゃべりに使うか、あなた自身に投資するかは、二派に分かれます。

自分に投資するための時間は努力しても空けますが、
おしゃべりするための時間はわざわざ努力して空けません。

職場の同僚とコミュニケーションをとるのも大事なことなので、
空いた時間と空けた時間を上手く使い分けて時間を有効に使っていきましょう。

時間再投資法

投資につき物なのはなんでしょう?

リスク? 
それもそうですが、リターンがあってこそ投資と言えます。

特に自分への投資は自分が努力や行動することでリターンはより確実なものになります。

このムダ取り活動も投資のひとつです。

一度ムダをとってしまえば、今後当分の間は配当として時間を受け取り続けることができます。
あなたの給料は変わりませんが、会社にもコスト低減という配当を与えることができるのです。

さて、実際の株式投資は、年2回の配当があるだけです。

ボーナスと捕らえて遊びに使う人と、しっかり再投資に回す人では人生に関わるほどの差に表れてしまいます。
もちろん人それぞれの計画にしたがった投資なのでしょうけれど。

ムダ取りによってできた時間を、更なるムダ取り活動の時間にあてることが、時間の再投資になります。


身の回りのムダが一つなくなったくらいでは、実感できないかもしれません。

でも、そうやって作った時間に、他に何かムダ取りできないかと考えてみてください。
治具や道具を作る時間だってあるんですから。

この再投資を5回6回と回数を重ねていくと、加速的にどんどん手が空いてくることに一種の戦慄を覚えるはずです。

  「俺、いらないじゃん・・・」

でもそれはムダ取りをした今にして思えばわかっていたことですよね。
作業の効率が悪かったんじゃない。ムダなことをしていたんだ。って

始めから作業効率を下げるという概念を持ってムダ取り活動を行うと、無意識に
  「作業をなくしてはいけない、効率をさげるんだ」
って本末転倒な行動に出てしまうことがありますので注意が必要です。


そんなわけで私のところでは作業は他の作業者に全てまかせて、自分は一切作業には関わらず、勉強したり実験したりして過ごせる1日ができました。

重要なのはスケジュールを無理に詰めて空けた1日ではないということです。

これがムダ取りで作った時間を再投資することの大きな効果です。

年2回の小額の株式配当金と違って、時間は流動的に使うことができます。
投資した直後にリターンが生じることもあるし、1分でも自由に再投資することができます。


あなたが「こうやってください」と言われてやっている作業・・・
きっとムダがあります。

そのムダに気づいてなくすことができるのは、社長でも管理職でもなくあなたですよ。

ムダをなくして手が空いたからといって自分がクビになることはありませんので、おもいっきりやっちゃってください。

お金持ちがお金の世界で必ずやっている再投資、
時間の世界でもどんどんやっていきたいものですね。


工場版パレートの法則

20:80の法則とも言われるパレートの法則を知ってますか?

・20%の金持ちが世界の80%の富を所有している。
・20%の社員が会社の利益の80%を生み出している。
・20%の顧客が会社の利益の80%を生み出している。
・20%の努力が80%の結果を生み出している。

というような比率の法則のことです。

こういうことを社会主義としての日本で生きてきた人に説明すると、とても嫌そうな顔をするので注意が必要です
とても嫌そうな顔をするのは、自分が80%の努力をしているのに、20%の効果にしかならない仕事ばかりをしていることに薄々と気づいているからでしょうが。


私の働いている工場にもこの法則は存在します。
工場の場合はもっと極端で、
90%利益を生み出しているのは、10%の社員の働きです。
しかも10%の社員は、10%の努力で、利益の90%を生み出しています。

そして、製造現場では技術系と呼ばれる社員が残業と休日出勤で90%の努力をしていますが、利益の10%にしか貢献していません。

たとえば工場ではこんなパレートの法則があります。
2人の人が営業へ行き大口の契約を結んできます。
その後は18人の人が一生懸命製品を作ります。

製造現場にいる我々に求められるのは、コストダウン・製品の特性向上などです。
中間管理職は
「コストダウンが利益になる」
「特性向上が新しい商売に結びつく」と鼓舞します。

それで、製造現場に配属されたまじめな大卒社員は、
「よし!がんばるぞ!」
と思って、90%の力を注ぎます。

しかしそれは、10%の効果にしか現れません。

しかし!上司は
「この調子でがんばれ」とは言っても、
「お前の努力は利益の10%にしかなってないんだぞ」とは言いません(笑)
だから、まじめで優秀な社員はいつまでも気づかない。

私みたいに「楽したい」「なるべく仕事はしたくない」って考えている社員の方が、パレートの法則には気づきやすい。

パレートの法則に気づけば、目の前にある仕事(会社とは限らず)が、どっちに分類されるのかすぐわかるようになる。
(1)片付けるのに90%の努力を必要とするのに10%の儲けにしかならない仕事
(2)10%の努力で片付けられて、90%の儲けになる仕事

会社の中で良く探してみよう!
あなたの周りの90%の仕事は(1)に分類されているはずです
(2)の仕事はわざわざあなたのところへ回すわけがないんだ。


パレートの法則を知るだけじゃなくて使えるかどうかが人生の分かれ目です。
名経営者と呼ばれる人は10%の努力で90%の利益になることだけをやります。
残りの90%の努力を必要として10%の利益にしかならない泥臭い仕事は人にやらせるのです。

以前のムダ取りノウハウにも書きましたが、
社長は会社の利益になるから「ISOを取得しろ」と一言いうだけです。
ISO担当社員は仕事の全てをISO管理に費やすのです。
儲かるのは担当社員ではなく社長です。

そして、なんと驚くべきことに!
「90%の努力で10%の利益にしかならない仕事をやらせてください!」と人生をかけている人が日本には何千万人といるんです。

恐るべしパレートの法則!

この法則を使いこなすことができれば、それこそ楽して儲けられるのですが、
「儲からない部分は人にやらせて儲けた」
なんて言ったら、数千万人から非難されてしまうわけです(笑)
そんなこと言わなくても「金持ちは悪い奴」って刷り込まれている人は大勢いますから。

だから、やさしく「おまえのおかげだ」と労をねぎらう事も大切なことですよ。


そして、ここまで読んでくれたあなたも、
これからは90%の効果になる10%の努力をしていきましょう。
それは、怠けでも、サボリでもないんですから。

工場で大切なのは、10%の効果にしかならないことを、全力でやることじゃありません。

パレートの法則を知っていながら、利益にならないことに90%の力を注ぎ込むのは、工場にとって・・・いや日本にとって、私にもあなたにも、望むべきことじゃありませんよね。


ムダかムダじゃないかを論じるのも必要ですが、そもそもが10%の儲けにしかならないのに90%の努力を必要とするムダな世界の中にいませんか?



価値のある行動を取れ!

★労働の価値は・・・
会社における労働の価値を表すのに、労働分配率という指標があります。

労働分配率 = 人件費 / 付加価値 ×100(%)

労働分配率は低いほうが望ましいのは数式からすぐにわかりますよね。
労働分配率を下げるには、付加価値のある仕事をたくさんすればよいことになります。

ことばで言うのはとても簡単ですが、なかなかうまくいきません。

なぜなら・・・
私の工場でもそうですが作業員の仕事は、付加価値のある仕事をすることではなくて、言われたことをやることだからです。

価値がないのにいつまでもやり続けている作業があります。

ムダ取り意識のある人間が、
「この記録作業には価値がない、もうやめませんか?」
というと、周りの反論は決まっています。

「こうやれと言われている」
「ISOで決まっている」
「何かあったときに必要だ」

多くの作業員や作業員上がりの社員にしてみれば、これらの反論はまさに正義です。
価値なんて関係ない!言われたことやるのが正義だ! と・・・

そして、この先10年お客さんはもちろん社内の誰も見ることのないデータを取り続けるのです。

”使われないデータを取り続ける”ことは、いくらでも正当化できます。
「何かあったときに必要」といえば、なかなか反論できません。

でも使われないデータを取り続けることに付加価値はありませんよね。

私は現場で既存の無価値の作業をなくす時には、
「この作業には価値がない」
「がんばったって、1円の価値もない」
「”必要だから”を理由にしてたら、いつまでもボーナスもらえませんよ」
と言うようにしています。
お金の話をすると嫌な顔をする人もいますが(笑)

周りの作業者の意識を変えるには、
「自分のやっていることには価値がない」と思わせることが一番です。

★必要なことと、価値のあること、大事なのはもちろん・・・

あなたがムダ取りの提案をすると、周りの人どんな反応をするでしょう。

「いや、○○は必要だ」
「ダメだ!○○しなければいけない」
「それはダメ。○○するように決まっている」

あなたはもちろん、価値を考えて提案しているのですが、工場で働く多くの人は必要性・ルールをまず第一に考えます。

「万が一のための必要性」を考えて実施すると、直接価値のないムダな作業がどんどん増えてきます。

結果、余計に人件費がかさみ利益を圧迫します。


だから、ここであなたに言いたい!
いや(あなたはわかっているでしょうから)あなたも周りの人たちに言いたい!

胸を張って「これは必要だからやっている」と言わないで下さい。

必要だからやる、必要じゃないからやらない
こういう考え方は、たとえ一般の作業員でも製造業に関わる人間としてはふさわしくありませんよ。
じゃあ、どう考えればいいのか・・・

価値があるからやる、価値がないからやらない。
・・・すばらしい考え方です。

価値を考えて働く人が増えれば増えるほど、その工場は強くなります。


でも・・・
依然として「価値」ではなく、「必要性・ルール」を主体に仕事をしている人が大勢います。
彼らの行動基準は会社としてのシステムに依存してしまっているのです。

つまり、
・価値のあることをやっても給料は上がらない
・価値のあることをやらなくても給料は下がらない
・必要なことをやって当たり前。
・必要なことをやらなかったら減給

この4つのシステムにそった場合、行動基準は決まってしまいますよね
「必要なことをやる」が正解になってしまうのです

この会社というシステムについて、詳しくレポートに書きましたので、
こちらも参考にしてください。


世の中のほとんどの人は、本人にとって価値はないのに、必要なことをやり続けています。
生きるために必要なことをやるだけの人生なんてつまらないですよね。

会社でも会社の外でも、あなたにとってもっと価値のあることをやりましょう

そして、工場で働く人々の行動基準を、
必要性・ルール から、価値 に換えていこうじゃないですか!


現場の意識を変えるA4ポスター(PDF)を用意しました。
現場に貼って、ムダ取り意識を広めていってください





★ムダ取りは誰のため?

ムダ取りの心構えを身に付けたといっても、

 「ムダを取ってコストを下げた→褒められた」
のサイクルにはまってしまってはいけません。

ムダ取りは、永遠に続くテーマです。

でも、永遠に続くからとって定年までムダ取りを続けるべきでしょうか?


私はそうは思いません。

ものごとの本質を見抜く目を持てば、工場のムダばかりでなく、世の中の仕組みも見えてきます。

あなたが工場の片隅でムダ取り活動を続けても、多くの雇用を生み出せるわけではありません。
多くの税金を納めたり、寄付したりできるわけではありません。



私はムダ取り活動を通じて、社会について多くのことを学びました。

世の中何がどうなっているのか、最終的にはどうなるのか、
その中で自分に与えられた使命は何か。


多くの工場の作業員(会社員も)はこういったことを考えたがりません。

あなたも、国や会社から何をしてもらえるかを考えてはいけません。

国や社会に何をしてあげられるかが問題なのです。


wastebirdでは、
社会に貢献することの意味を考え始めた労働者を200%サポートいたします。


ものごとには、様々な見方があります。
ですが、従業員としての視点で見ても、世の中の本質は全くわかりません。

でも安心してください。
従業員の視点で世の中の本当の仕組みを学ぶためのよいきっかけがあります。

世の中の仕組みについて学ぶ




実践ノウハウ 〜基本編
基本技術その1 二刀流

あなたはまず、どの作業からムダを取るべきでしょうか?

それは、あなたが毎日長時間行う作業からです。

1週間に1回やる作業からムダを取るより、毎日1時間やる作業からムダを取った方がより多くの時間を作り出すことができるからです。

工場では、
「製品を扱いまわして、メモなり記録なり取る」
「製品を扱いまわして、メモなり記録なり取る」
のくり返し作業だけという人がいます。
検査の工程に良く見られる風景です。

このような製品をチェックするという作業にこそ、
ここのテーマとなるムダ取り方法の鍵が隠されています。

まずは具体的にムダな動きを含んだパターンを見てみましょう。

 1.製品をチェックする
 2.製品を置く
 3.ペンを拾う
 4.記録用紙に記入する

何がムダ(=やる必要のないこと)か見ていきましょう。

お金を生み出すかどうかから見ると、製品の検査においては何を検査してもお金が生み出されることはありません。 そう言ってしまっては元も子もありませんよね。

ここでは会社の社会的な立場を酌んであげないといけません。
PL法から見ると、1と4は外せません。

まず考え付くムダ取りは、製品もいちいち手で取り上げずに目だけでチェックできるようにすることではないでしょうか。
そうすれば、いちいち製品を置いたり取り上げたりなんてする必要がなくなります。

しかし、そうするためには、目の前で製品が勝手に動いてくれる仕組みを作らないといけません。
さぁ、どうしましょう。
ちょっと大掛かりな仕組みが必要になってしまうかもしれませんね。

これは追々考えるとして、今は手で持ってチェックすることにしましょう。


さて、手で製品を持って各ボタンが機能するか、ゴミは付いていないか、キズは付いていないかなどを点検して、記録用紙に書かなければいけません。

製品を手放した右手(利き手)はまっすぐに記録用紙に向かわなければいけません。
どこかへ寄り道している人は、どこへ行っているのでしょうか。

そうです。ボールペンを拾いに行っているわけですね。

この、手の寄り道が工場特有のムダなのです。
何年間も、毎日、何時間くり返していながらムダが見えなくなってしまっている良い例です。
いや悪い例と言った方がいいかもしれません。

このくらい気づくだろうと思っているあなた、あなどってはいけませんよ。
同じような作業をしている労働者の90%は全く気づかないまま、退職するまでこのムダな動作をくり返しているのです。

90%の労働者はムダを取ろうというあなたや私と何が違うのでしょうか。

「ムダ取り&時間作り意識」が違うのです。

ムダをなくしたい、時間を作りたい、こんな作業はやりたくない、という意識があれば、上で述べた動作を初めてやる場合でも5回もくり返さないうちに、
「あぁ、いちいちボールペン拾うの面倒だな、最初から持っていよう」という発想が出てくるのです。

一方でムダ取り&時間作りの意識がないと、記入の度にボールペンを拾って書くのが普通であって、本人にとっては決してムダなことではないのです。

この意識こそが私のムダ取り哲学の出発点です。

これは「フォーカス力」と言い換えることもできるかもしれません。
ムダを意識することによって、ムダが見えてくるという力です。

そして工場では、ムダに意識を集中しなければ、最小レベルのムダ取りすらできません。

つまり、日常業務においてムダを意識しなければ、別にムダはないのです。

しかし、ムダを意識すればするほど、ムダが浮き彫りに見えてきます。
そのうえでムダ取りをすることで、時間を作り出すのです。

このフォーカス力で、ムダを意識しない人には想像もできないところから時間を作り出すことができます。

話を二刀流に戻しましょう。

私の知っている工場では製品検査において作業員は、
以下のシーケンスで動いています。

1.ピンセットで製品をつまむ。
2.ゴミが付いてないかチェックする。
3.ゴミがついていたら左手で製品を持って、今度は右手でピンセットを置いて毛ばたきに持ち替えて製品に付いたゴミを払う。
4.毛ばたきを置いてまたピンセットに持ち変える。
5.ピンセットで製品をつまんで箱へ戻す。

ピンセットを置いて毛ばたきに持ち替えるというのはやる必要のないことですね。

ピンセットとボールペンの二刀流 こういう作業状況でこそ、ピンセットと毛ばたきの二刀流で攻めるべきです。
もちろん片手でのピンセット&毛ばたきの二刀流ですよ。

右手でピンセットと毛ばたきを一度に持って、上手く角度を変えながら両者を自在に扱います。
それで持ち替え動作0を目指します。

ピンセットとボールペン、ニッパーとピンセット、といった二刀流は、作業をとっとと終わらせるための基本技術です。

不器用だから・・・なんていわずに、あなたなりのやり方で是非マスターしてください。


ライト付ペンで暗室作業を攻略

工場で製品が出来上がると、すぐ後の工程で検査をする必要があります。

電子デバイスでも1次元的な入出力特性を計ればよいものは、自動検査装置に任せればよいのですが、カメラやモニタなどの検査はまだまだ人の目で検査する必要があるのが実情です。

特に均一な画質が要求される製品では、数値の変化に現れない極微小な明暗のムラによって、合否を判定することもあるのです。

そんな、イメージ用デバイスの検査では、検査者は遮光カーテンで仕切られた真っ暗な「暗室」で作業を行うことになります。

暗室の中は検査の妨げになる光をカットするため、蛍光灯も、パソコンのモニタも、各種装置のインジケータランプも消して、検査対象以外は真っ暗な状態にして検査を行います。
高感度のセンサを用いての検査では、いくら遮光しても、わずかに漏れた光に反応してしまい、検査結果が正確ではなくなってしまいます。

検査者は、真っ暗な中で検査結果を書くか入力するかしなければなりません。

ここでパソコンに入力しようとすると、検査中は開いていた瞳孔がパソコンモニタの明るさで閉じてしまい、次の検査対象を同じ条件で検査できなくなってしまいます。
暗室の中ではパソコンのモニタは眩しすぎる存在なのです。紫外線も出しますし。

事実、日本中の工場や研究所の暗室では検査用紙に書いているところがほとんどです。

前置きが長くなりましたが、この暗室で検査結果を紙に書く時の行動に、恐るべきムダが潜んでいることに気づいているでしょうか。

検査用紙に記入するたびに、電気スタンド(瞳孔に影響がない様に十分に弱くして)をONにしたり、懐中電灯を点けたりしていませんか?
電気スタンドをONするために、1秒以上かかっているのなら、
懐中電灯を点けるのに、ペンを持たない方の手を使っているのなら、
これから教えるノウハウで改善できます。

★ノウハウ: ライト付ペンを使用する。
道具で解決!知恵も努力も不要の最も合理的なムダ取り方法です。

記入するためのペン先が光るので、他に光源が必要ありません。
電気スタンドを点ける必要もなく、左手に持った懐中電灯でペン先を照らす必要もなくなります。

実際にどれだけムダ取りができたかは、私の記入したムダ取りチェックシートをご覧ください。
 暗室での検査表記入時のムダ改善

★ライト付ペンならなんでも良いのか?
だめです。
ライト付ペンにも良し悪しがあります。
次のような構造のペンは、余計な動作やランニングコストが付き纏い、ムダ取り効果が非常に悪いものになります。
1)ペンのお尻にON/OFFスイッチがあるもの
2)ライトON/OFFを片手で行えないもの
3)ライトON/OFFのために持ち替えを必要とするもの
 ライトON/OFF動作に時間をかけていては、真のムダ取りは望めません。
4)電球を使用しているもの
 電球はLEDに比べ電力効率が悪く、頻繁な電池交換を要求されます。
5)特別なボールペン芯を使用しているもの
 ライト組み込みの構造上、妥協して特殊な短いペン芯のものもあります。
 毎日使うものなのでランニングコストが高くなるだけです。
6)ペンのお尻が光るもの
 ・・・絶句(笑)

ペン先が光るライトペン

私も使っている最良のライト付ペンを紹介します。
その名前の通り「LightPen
韓流で話題の韓国製です。

ムダ取りに効果的な特徴
書く時の持ち方のままライトON/OFFができます。
LEDライトで、電池のもちが良いです。
ペン芯も一般の汎用の芯です。
キャップがレンズになっていて、遠いところでもしっかり照らせます。
交換用の電池と芯も付いてきます。
このライトペンを採用するだけで、あなたの工場の暗室の数だけ・検査者の人数だけ、何倍ものレバレッジ効果でムダが取れます。

購入方法:
(普通の文房具店や企業向けカタログではなかなか扱っていないと思います)
会社で採用の方は、株式会社ブレインリンクスさんへご注文お願いいたします。  
  *HPからはメールでしか問い合わせできないようです
個人で使用する方は、東急ハンズで購入(\1,350)いただけます。
 近くにない場合は、ブレインリンクスさんへお問い合わせお願いします。

真っ暗な暗室
ライトペンOFFの暗室(真っ暗)
暗室作業の新しい常識
ライトペンONで検査用紙に記入

このムダ取り方法を知りつつ、昔ながらの左手で懐中電灯を持つ作業スタイルを貫き通すことは、ムダを通り越して損失になります。


品物の移し変えをなくして年間200時間


「品物の移し変え」は、全く無価値な作業の代表です。

私の扱ったある製品はいろいろな処理を施すのですが、製品を処理する時に使う支持治具に限りがあったためとても面倒な移し変え作業をしていました。

1)処理を行う時には、品物を保管ケースから処理用治具へ移して処理を行う。

2)処理が終わったら、品物を保管ケースに戻す。

3)後日、再び処理をする時には、再び保管ケースから処理用治具へ移して処理を行う。

4)処理が終わったら、品物を保管ケースに戻して、後工程へ回す。


2と3の作業は、他のバッチを処理するために「製品を一度どける」作業で全く価値がありませんでした。

全く価値がないのに、その作業にかかる時間が製造原価に乗っているのです。
つまり、お客さんに向かって、
「価値がないけど作業はしました。その分も値段に入れておきますね」
と言っているようなものです。


こういった状況を打破するために、処理用治具を買いました。

現場で製造用治具を購入する時に上司を説得する必要が生じるかもしれません。
製品がいくら売れて元が取れるという計算は、現場ではふさわしくありません。
売上げも含めて計算し始めるととたんに計算が複雑になってしまいます。

現場作業のムダ計算は、購入費用、工数、単位工賃、製品数 で計算します。

治具の購入に○○万円かかります。
いきなりこの金額を提示しても、承認は下りないことでしょう。

そこで、治具を購入したあとの原価計算をします。

(製品1コあたりの)低減工数 × 製品数 × 単位工賃 = コストダウン額

コストダウン額が治具購入費用に追いつくまで、製品を何個回せばよいかが計算できます。


私の実施した一例では治具購入に50万円程、実現したコストダウン額で元を取るのに9ヶ月でした。

その9ヶ月間はもう過去のものとなり、今では毎月5.6万円に相当する時間を使うことができます。
「改善」って言う人もいますが、これは立派な投資です。
初期投資額の50万円は何も考えなくても時間が返してくれます。

さらに、今まで2人必要だった無価値の移し変え作業がなくなったため、ダイレクトに人がフリーななりました。

★トータルで年間200時間以上の時間が空きました。

フリーになった人は解雇!
ではなく、製品開発や、さらなる時間投資を続けるためにもっと多くの時間を使えます。
・・・私のことですね。

一番大事なのは、最初の導入部だけです。
治具購入費用を取り返すために9ヶ月間働き続ける必要はありません。

投資とリターンのシステムを作ってしまえば、あとは時間が勝手にやってくれます。

だから、あなたも早い作業をし続けるのではなく、
時間が経てば経つほど自動的に儲かる仕組みを作っていきましょう。

前者はずっと続ける必要がありますが、後者は1度だけの仕事です。


このずっと続けるか、1度だけの行為でずっと効果が続くかは、あなたの人生にも共通します。

なんで働き続けなければいけないのか
お金と仕事のルール読本で勉強してみてください。


神速のセル作業 工具を拾うムダを解消

作業台の上で物を組み立てる作業に潜む最大のムダは手を動かすムダです。

ネジを拾ってドライバーで締める。
ニッパーを拾って不要なコードを切る。
品物を処理用の治具から保管用のケースに移し変える。

これら全ての作業は手をある程度の距離動かさなくてはできません。

★セル生産方式
神速ノウハウの前に一つ、
工場全体の生産効率を上げる方法に、セル生産方式があります。
一人屋台方式とも言われ、ベルトコンベアではなく一人の作業員が全ての組み立て作業を行う方式です。
この方式では作業員の作業台に必要な部品が全て用意され、作業員は一歩も動くことなく作業をすることになります。

ベルトコンベアでの生産ラインと違って仕掛品を生産することがなくなり工場全体としてもムダがない生産方式だと言われています。


ここでは作業員の作業自体からさらにムダを搾り取る方法を考えてみましょう。

目の前に部品箱があるといっても、そこから部品を取ってくるのに手をどのくらい動かしているでしょうか?
50cm先の部品箱から部品を取ってくるのに実に手を1mも動かす必要があるのです。
そして、1m動かしている間はムダ取りの世界では「生産が止まっている」ことに他なりません。
ドライバーやニッパーやネジやボールペンを拾うために手を動かしている時間も生産が止まっているのです。
セル生産方式を導入して作業員を監視している管理者も、ここまでは見ていません。

なぜそこまで見ないのかは前にもお話したとおり、ムダだと意識していないので、ムダが見えていないのです。

★神速のセル作業ノウハウ
ここでは神速の作業ノウハウを伝授します。
マイスターの座争いとはレベルの異なる神の領域での作業ノウハウを身に付けてください。

1)30cm四方に全ての工具と部品を置く
組み立てる製品の大小にもよりますが、細かな半田付け作業などは、肘から先しか動かしてはいけません。
もし肩まで動かして作業しているようであれば、手を伸ばす位置に部品があるということですね。
その部品を予めぐいっと近くに持ってきます。同様に全ての部品と工具を近くに持ってきます。
部品は左側、工具は右側がいいでしょう(右利きの場合)
全ての部品と工具を30cm四方に置いて、肘より先だけを動かして作業することがムダのない神速作業を可能にします。

もしこの作業スタイルが許可されないという時は、遠くの部品箱から部品を取ってくる場合にどれだけ距離のムダが生じてしまうかをムダ取りチェックシートで計算し報告してあげましょう。

私は、処理用治具から保管用治具に品物を移し変える作業で、二つの治具の置き方を工夫しその距離を最短にして、従来と比較し年間で200kmの手を動かすムダを解消しています。
200kmといったら東京から浜松に匹敵します。
なんのために手をこれだけの距離動かしていたのでしょう?
生産を止めるためでした。

2)工具は使う位置・角度に予め浮かせておく!
禁断の神技を伝授します。
ニッパーやラジオペンチなどの工具はよくよく考えてみると、大体同じ位置、同じ角度で使用するものです。
だったらはじめからその位置その角度で半固定させてしまえばよいでしょう。
しかし多くの工場は地上にあって重力の影響でお好みの位置に固定できません(笑)

上からヒモで吊るしてもよいですが、使用後手を離すとぷらぷらして落ち着きません。
そこで、少し固めの針金で、ある程度自由に動くようにしてお好みの位置に半固定します。
これで、工具を拾うムダが解消されました。

こんな神技レベルのムダ取りをやっている作業員は日本に何人もいません。
ここでのノウハウをあなたの環境に合わせてどんどん実践してください。
あなたがあなたの工場でナンバー1作業員になるのは簡単なことです!



書くべき情報と書いてはいけない文字
   〜最速のノート記入術

工場で物を作るときには、製品と製造管理表が一緒になって動くところが多いです。

製品にマジックペンで「○月○日、加工済み」と書くわけにはいきませんから、どうしても管理表が必要になります。

また管理表は製品と一緒に流れて行ってしまうので、その工程で記録をとっておくために管理ノートを作って「○月○日 ○○加工」という風に情報を記録します。

工場によっては、さらはパソコンに進行状況を入力したりします。

これらの記入や入力にかかる時間はお金にならない時間(=コスト)ですね。
ですからこれらの時間もムダな時間なのです。

いまあなたが工程で書いている情報を読み返してみてください。
そして「書くべき情報」にアンダーラインをひいてみてください。
このとき、「必要のない文字」にはアンダーラインをひいてはいけません。

日付を書くときに
○月△日と書いていませんか? 「月」「日」は情報をあらわすのに必要ない文字です。
○/△と書くようにします。
たいした時間短縮にはならないと思うかもしれませんが、
ムダ取りチェックシートで計算してみましょう。

「月日」を書くのに3秒かかります。
1日1回だけ書くのであれば、1年で13分です。
40年勤務でおよそ9時間です。

あなたの貴重な時間です 「月日」を書き続けてムダに浪費していくわけにはいきません。

私の工程では私が配属される以前までは管理ノートに

製造管理表
<5号機>     ○○○○(管理番号)

 ○○ (製品名) □枚
 △△ (製品名) ×枚

            115℃−1h

と書いていました。
書くべき情報と書く必要のない文字を分けてみましょう。
*書くべき情報にはアンダーラインを引いてみます。

製造管理表
号機>     ○○○○

 ○○       
 △△       ×

            115℃−

これをふまえて改善し、今では、

製造管理表 改善後
5>         ○○○○

 ○○       □p
 △△       ×p

            115−1

と書くようにしました。

枚→p となっているのも注目してください。

画数の多い漢字は、残念ながら製造工場ではとても邪魔な存在です。
あなたの工場でも以下の漢字をそのまま毎日毎日書き続けていませんか?

研磨、酸処理、蒸着、真空処理、乾燥、圧着、融着、圧縮、溶接、攪拌、
「研磨」なんて書くだけで5秒かかります。

同じように何人もの人が同じように時間をかけていたら、1日で数時間分のコストが発生してしまいます。


★コストを下げよう
現場の人間がノートに何をどういう風に書いているかは、
現場から離れた管理者にはなかなかわかるものではありません。


なぜなかなかコストが下がらないのか?の答えの一つがここにあります。

あなたが現場にいれば、まず赤ペンで書くべき情報と書いてはいけない文字にチェックをして、今からでも実践してください。
「今度からノートをこのように書いてください」と指示してもよいでしょう。
一番よいのはしばらくあなたがノートに新しいスタイルで書いてしまうことです。
1ページも書き続ければ、黙っていても作業員も同じスタイルで書いてくれます
   (私の周りで実証済みです)


あなたが現場にいないのであれば、この作業を現場の人間に伝えてみてください。
あちこちの現場でいっせいにムダが取れて数字に表れるほどのコスト低減を一番強く感じられるのは管理者のあなたでしょう。


こういうムダ取りは最初が肝心です。
例えば、最初に「ここで5秒休みます」というシステムを作ってしまうと、
5秒の休憩×人数×○○年のムダが一瞬で決まってしまいます。

このノート記入術を読んで「なるほど、こういう話もあるのか」と思うだけでははっきりいって読んでくれただけ時間のムダです。
まずは、やるなりやらせるなりをしてください。

ムダ取り意識のあるあなたが今実践しなければ、この先50年は誰もやらないと思ってもよいでしょう。

工場に存在するノートの数だけ、しかも50年分のムダな文字を書き続ける時間をなくせるかどうかが「今」にかかっています。


電話に出ない
社内の内線で話をすることも時間のムダです。

電話は部屋中にひびくベルの音で、半強制的に電話に出ることを要求します。
作業場に電話がかかってきて、作業を一時中断して電話に出ることほど無駄なことはありません。

しかし、このムダも見えなくなってしまっている人が多いのです。
というより、ほぼ100%の人がこのムダに気づいていないことでしょう。

とくに、普段ほとんど電話がかかってこない人が電話を取り、
「○○さん電話です」とつないだり、
「○○さんはここにはいません」と返答するのもムダの極地ですね。
ちなみに、工場では特に電話で呼び出される程の用のある人は、あちこちに顔を出す必要があり、「席をはずしています」なんて返答はしません。

ここにいないとわかると、電話をかけてきた人は他にいそうな部屋へ再び電話をかけます。
そして、そこの部屋でもやはり作業が中断され
「○○さんはここにはいません」という会話が繰り返されるのです。

電話をあちこちへかける人
電話を取って「○○さんはいません」と答える人
電話を取って○○さんを探しに行く人
全員がムダが見えずに、当たり前のこと、必要なことと思ってしまっています。
 私には全くムダにしか見えませんが・・・

一般的な電話の話になりますが、電車の中でも、運転中でも、会議中でも、料理中でも、ストーカーからでも(笑)、かかってきた電話は出なければいけないと思っている人が多いようです。
まず、これがものごとの本質に沿ったことかどうかよく考えてみましょう。
呼び出し音がうるさいから止めるために出るって理由を作ったあなた、そんなのは理由になりません。
→呼び出し音の鳴らない電話機があります。

よくあなたに電話をかけてくる相手がいたら、あなたの作業場の事情を知らないことを利用して、「午前中は忙しくて電話出れないことが多いよ」と伝えてみてはどうでしょうか?

あなたがよく電話のかかってくる人であれば、特に注意しなくてはいけません。
受話器を取ってあなたを呼んでくれた人は「作業を中断」しているのです。
これほどはっきりした「お金にならない行動」はありません。


また、作業中だという理由をつけて電話に出ないというのをやってみてください。
初めて電話に出ないと決めて実践するとき、いつまでも鳴り続けるベルにあなたはドキドキすることでしょう。
しかし、一度やってしまうと今後電話に出ないときは非常に気分がラクになりますよ。
どうせ作業を中断して電話に出ても「○○さんはいません」って言うだけなんですから。

管理職の中にもよくわかっている人がいて、時々「電話はムダだ、1分以上話をするな」なんて号令を出しますが、なかなか続かないのが実際のところです。

よほど手が空いていない限り、電話に出ないというのを実践してみてください。
誰も電話に出なくても、本当に困る人はいないことでしょう。
少なくともあなたは困りませんよね。

電話をしないと仕事が進まない人は電話をすればよいのですが、電話を取って仕事が止まる人は電話を取らないというスタンスこそ、ムダ取り・時間作りの基本です。

電話を、義務と思っている人と権利と思っている人では、どちらに時間的自由があるかは一目瞭然ですね。
あなたの仕事場の電話環境に合わせて実践してみることをオススメします。



心にゆとりのToDoリスト
「書く」ことが最も威力を発揮することのひとつに、ToDoリストを書くということがあります。
ToDoリストというのは、いわゆる「やることリスト」です。

仕事をする上でやることがいくつも出てきてしまった場合、あなたはどんな風に対処していますか?
仕事A〜Eを常に頭に入れながら、仕事Aから片付けてはいませんか?
中には仕事A〜Eを同時に片付けることができる優れた人もいるかもしれません。
それとも、なんとなく順番にやっていませんか?

いくつも仕事を同時に抱えていて忙しそうでカッコいいなんてイメージは全くの勘違いです。
時間を作るためには、仕事を抱えていてはいけないのです。

仕事A〜Eを最も早く全部片付けるにはどうしたらよいでしょう?
鈴木ミャオ式仕事片付け術は、理にかなった最高の方法であると自負しており、日々の仕事でも実践している方法です。
そして実際に、周りの誰よりも早く複数の仕事を終わらせています。
考え方はいたってシンプルです。
これが重要で、複雑に考えると失敗します。
例えばAの仕事をしながらBの仕事を考える・・・なんて、複雑きわまりないですよね。
あなたもこんな複雑な思考をしていては物事は進みませんよ。

私のやり方だと、まずAの仕事に100%集中します。
このとき、「これが終わったらBやって、Cやって・・・」とは考えすらしません。
次の仕事のことは全て忘れます。本当に忘れますよ。

この時点で、BやCの仕事を少しでも考えながらやっている人よりも早くAの仕事を終わらせる自信があります。
なんといっても、Aの仕事に集中できるし、次の仕事のことなんて考えていないので心にゆとりがあるのです。

でも、BやCの仕事を忘れてしまったままではいけませんよね。
だから、仕事を始める前にToDoリストを書くのです。
そうすると、リストを見れば次の仕事がわかるので、一旦全て忘れることができるのです。

そして、次のBに100%集中して誰よりもはやくBの仕事を終わらせます。
これを繰り返せば、最も早く全ての仕事を片付けることができます。
人間は他のことを考えながらでは集中して仕事ができないのです。

ToDoリストを書く習慣のない人、面倒だから頭で覚えている人は、同じAの仕事をやっていても、頭が余計に疲れます。

次の仕事を忘れないように、常に頭の前のほうに待機させておかなければなりません。
そうすると、どうしても気になってしまうのです。
気になってしまうと、今やっている仕事の効率が落ちます。

逆に今の仕事に集中すると、こんどは次の仕事を忘れてしまうことも多々あります。
そうすると、そのつど思い出さなければなりません。
思い出すのに時間をかけている限り、仕事を早く片付けることは望めません。

なんて嫌なサイクルなんでしょうか(笑)

「覚える」「頭に留めておく」「思い出す」はムダな行為の3つなんですよ。
だから、私はこの3つをなるべくやらなくて済むようにしています。

 *もちろん、自分の成長や人生に必要なことはちゃんと覚えます。
 *もちろん、メールで感想をくれたあなたの名前もちゃんと覚えますよ。

この3つをやらなくて済ませる方法が「書く」ということです。


鈴木ミャオ式仕事片付け術
1)仕事をToDoリストに書く
2)他の仕事は全て忘れる
3)100%集中してゆとりをもって1こづつ片付ける

ポイントは、いかに他の仕事を頭から追い出せるかです。
あなたも、実践してみてください。
まず時間よりも心にゆとりができたことにびっくりするはずですよ。

正直言って私は外部に電話するのがあまり好きではありません。
「電話しなきゃ」と思いながら他の仕事をすると、全く効率があがりません。
嫌な仕事を一旦100%忘れ去るためにも、ToDoリストは役にたちます。

私のある一日のToDoリストを載せておきます。
たった1枚の紙ですが、仕事にはかかせない私の強力なツールです。
心にゆとりのToDoリスト
ToDoリストがあると(1)

自分のペースで仕事をしている時に、突然仕事を割り当てられたり、頼まれたりすることってよくありますよね。

「忙しいからできません」とも言えずに、引き受けてしまうのですが、その後が問題です。

急に言われたからといって今進行中の作業を止めるわけにはいきません。
ですが、言われたことを頭に留めておこうとすると、とたんに今の作業効率が落ちるし、イライラの原因になってしまいます。

言われた事をメモすればよいのですが、ToDoリストを持たない人はとっさのメモ用紙を用意していないことがほとんどです。
そういった人は頭で覚えておこうとしたり、手の甲にメモしたりします。

運良く紙切れがあっても、メモした後にその紙切れはどこかへいってしまいます(笑)


そこで、私の使っているToDoリスト用のクリップボードです。
A6サイズのメモ用紙がしっくりくるサイズです。

私も良いペースで仕事をしている時に、突然他の仕事を頼まれたりすると、気分は良くありません。
でも、その気分は10秒で解決です。

話しかけてきた人に確認しながらToDoリストに書き込みます。
 「○○を△△ですね? やっておきます」

ポイントは仕事が完了したらチェックを入れる「□」をまず最初に書くことです。
紙に書いている姿を見せれば、依頼してきた人にも安心してもらえます。
口で「わかりました」って言っても、相手はきちんと伝わっているのか不安がるでしょう。

私もその割り込みの仕事のことは全て忘れて、今やっている作業に戻れます。

この間10秒です。
仕事の詳細がわからなかったら後で時間ができたときに改めて聞けばいいんです。


ToDoリストクリップボード。
ムダ取り・時間作りのためのと〜っても便利なツールです。


打ち合わせ

打ち合わせの問題に
出席者の発言フォーマットがばらばらなことがあります。


あなたの部署ではどのくらい打ち合わせに時間をかけていますか?
また打ち合わせに出席することにどんなステータスを感じていますか?

私は始め毎日の打ち合わせに参加することをちょっとかっこいいと感じていました。
自分の意見を部署内のトップに聞いてもらえるし、ベテラン社員達と同じテーブルで話ができたからです。
打ち合わせのスタイルはそれぞれの会社でばらばらだと思いますが、打ち合わせの上手い下手というのは確実に存在します。
個々人の進行や発言のスタイルがということではなく、出席者全員を含めた打ち合わせの進行スタイルがです。

まず、その打ち合わせが何の打ち合わせなのかによって発言のフォーマットを決めなければいけません。
歩留まり報告打ち合わせなら、まず始めに歩留まり報告
 「製品○○ 歩留まり53/55。 キズ2 です。」
次に事実のコメントとして
 「キズは・・・・が原因です」
次に個人の見解
 「今回は全体的に○○の傾向がありました」

いくつかの部署での打ち合わせに出席しましたが、きちんとこのようなフォーマットにそって発言している打ち合わせはわずかです。
多くの打ち合わせは、報告する人ごとに発言スタイルがばらばらだったり、同じ人でも昨日と今日とで発言スタイルがばらばらだったりします。

工場の技術者というのはいろいろ考えるのは良いのですが、そのこと自体をアピールするのが悪い癖です。
報告する場では報告のみをする。
考えを言う場では考えを言う。
ここをはっきりと区別しなくてはいけません。

言いたいことがあっても打ち合わせの趣旨と違うなら言わないことです。
なんでもかんでも思ったことを思ったときに発言しているあなたは、ちょっと考えてみてはいかがでしょうか


また、言いたいことを言うのはかまわないと思いますが、毎回ばらばらなスタイルで発言すると言うほうも聞くほうも疲れます。
よくわからないので、再度確認を求めたり詳しく説明してもらったりしてムダに時間が過ぎます。
「ムダな時間×出席人数」分のコストが目に見えます。
あっという間に人件費は1万円、2万円・・・に膨れ上がります。

打ち合わせの上手い下手を確認するには、あなたを含めた打ち合わせの場を俯瞰してもらうのが一番です。


あまりにばらばらに言いたいことを言うだけの報告会へのアンチテーゼとして私は上のような私なりのフォーマットに沿って毎回報告するようにしています。

打ち合わせで「何がどうした」を人に理解させる一番良い方法は、詳細に話すことでも、ゆっくり話すことでもないと思います。
発言の度にきちんとした「何が、どうした」スタイルで話すことです。

あなたの隣の○○さんが打ち合わせで何かをしゃべる時、どこから話し出すかわからないとあなたは真剣に構えて聞かなければいけません。
経緯を飛ばして結果から話し出す人、上手く行かない理由から話し出す人、あれやったこれやったと行動記録を話し出す人、話すスタイルが皆がばらばらなので何を言っているか理解するのにムダに神経を使います。

そこへあなたの発言の番が回ってきます。
あなたがいつも同じスタイルで話しているおかげで、周りの人たちはあなたが話し出す前からあなたの発言フォーマットを知っているのです!
すなわち、あなたの発言は他の誰よりも周りの人に理解されやすいということになります。
そのため、資料を用意したり、ホワイトボードに図を書いたり、繰り返し説明したりするムダが省けます。

打ち合わせは直接お金を生み出す行動ではありません。
やる必要のない打ち合わせはなくすべきです。

打ち合わせが奪う時間とコストを最小にするために、以下の4点を徹底しましょう。
1)出席者全員の発言フォーマットをそろえる
2)個人の見解は必要な報告が終わってからにする
3)趣旨と異なる内容は発言しない
4)いつも「何が、どうした」のフォーマットで発言する


ルーチン記入はスタンプで!

製造では様々な場面で日付を書いたり、判定のための○や×を書いたり、担当したあなたの名前を書いたりします。

ある一日に私が書くはずだった日付の数は、
「04.11.24」のスタイルで、20個近くありました。

2,3個なのであれば日付スタンプを用意する手間ととんとんですが、5個以上書くというのであれば、損益分岐点を越えています。
日付スタンプを使わない状態は損です。時間のムダが生じています。

また、検査表などに○×判定を書く時も、検査数が多ければいくらボールペンで急いで書いてもムダな努力です。

★購買の問題
工場や会社で日付スタンプを買いたいと思った場合、資材部へ相談するか、文房具のカタログで好みのものを調べたりしますが、ちょっと問題がありますね。
「日付スタンプ」をカタログで探すと、あるにはありますが、やたらと値段が高いことに驚かれると思います。
また、○×スタンプは子供のおもちゃ扱いでカタログには載りすらしません。

★投資とリターン
そんな時は、近くの100円ショップから調達します。
会社を通して買えないかもしれませんが、日付スタンプとインクで210円の投資と思ってください。
リターンはお金ではなく時間で戻ってきます。
キャピタルゲインはありませんが、あなたが工場にいる限り永久的に配当を受け取り続けることができます。

ここにさらっと書いてしまいましたが、
会社にいながら時間を作ることの本質はここなのです。
投資としてムダを取る、
リターンとして永続的に時間を受け取り続けるというサイクルなのです。


まず、あなたがその日1日「何を」「何回」書いたかを意識してみてください。
毎日同じことをたくさん書いているはずです。
日付にしろ○や×や名前にしろ、スタンプを導入できる所は徹底的に導入しなくてはいけません。

スタンプの導入で一生書かなくて済む要件も出てくることでしょう。
永続的に時間を作り続けるムダ取りとはこういう活動を言います。

ここでムダ取りのやる気を引き起こすために山田日登志氏の名言を引用します。
山田語録1
現場でムダをとる。その場でムダをとる。すぐにムダをとる。
ムダの「発見」と、ムダとりの「対策」。
ムダとりへの挑戦は、人生そのものに対する挑戦である。

さぁ、すぐにムダを取ってください。


工場での体力消費は人生の消費である

NHKのプロジェクトXで工場勤めの人々が脚光をあびることがあります。

高度経済成長期の工場の風景が紹介されることが多い番組ですが、
現在の情報化社会においてなお「工場こそわが人生」という若者はほとんどいなくなりました。

仕事に情熱を燃やすかどうかは、個人の気の持ち方次第ですね。
同じ仕事でも「やるぞー!」と言う人と「いやだな・・・」と言う人がいます。

「やるぞー」という気持ちで仕事をしている人は、1日終わってもあまり疲れることはありません。
たとえ疲れが出ても、とても気持ちの良い気分をともなっているはずです。

逆に「いやだな・・」という気持ちで仕事をしている人は、1日終わったら身も心も疲れきってしまって、何も良いことがありません。

この気の持ち方というのはとても重要です。

社会といったら自分の働く工場しか知らないと、あなたの工程のコストダウンや改善をすることが目標になってしまい、それを達成することで心が満足してしまいます。

自分の働く工場と自分の家庭をしっかり視野に入れていれば(多くの方はしっかり視野に入っていると思います)、工場と家庭を喜ばせることで初めて満足感を得られるのです。

さらに自分を育ててくれた社会・国・地球まで視野に入れていれば、工場や家庭を喜ばせるだけではとても満足できません。

世の中に対する見聞が広ければ広いほど、小さいことでは満足できなくなるように、この気の持ち方や満足のしかたというのは個人でコントロールすることができます。

実際の行動スタイルを見てみましょう。

1日の仕事を終えて、
風呂に入ってビールを飲んでおしまいという人もいます。
自分の心を満足させるために趣味をたしなむ人もいます。
家族を喜ばせるために家族サービスする人もいます。
社会貢献するためにボランティアや事業活動を行う人もいます。

重要なことは(要チェックですよ!)
世の中に対する見聞が広くなれば広くなるほど、工場で体力を消費してはいけないのです

「もっと家族と話をしたい。子供に多くのことを教えてやりたい」と考えてる人や
「もっと世の中を便利にして大勢の人に喜んでもらいたい」って考えている人が、
工場の仕事で疲れてしまって帰ったら寝るだけなんていうことがあっていいと思いますか。
もちろんその人の目標と工場での仕事内容が一致していれば、言うことはありません。
しかし現実にそのように恵まれた環境を勝ち得ることが出来る人は少数です。

そんな方に仕事を辞めろとか転職を勧める気はありません。
実行してもおそらく解決にならないか、他の問題が浮上してくることがわかっているからです。

私も工場に体力を提供して帰って寝るだけでは、自分が満足できません。
満足できないままそんな毎日を送ることは人生のムダです。

・・・こんな愚痴を言うこと自体ムダですよね(笑)
ましてや私の愚痴を読んでしまったあなたは、もっとムダな時間を過ごしました。

お詫びに、この人生のムダを解決した方法をお教えします。
セサミンEプラスを摂ったのです。

ムダな体力消費していませんか?私はセサミンを飲んでいます
飲み始めた最初の頃は、
布団の中で笑ってしまいました(ほんとですよ)

だって、
会社終わって3時間運動した後に、まだピンピンしていたんです。


セサミンEプラス−あなたも今すぐ体験してください。


ムダのない管理表設計方法

手で記入する必要のある管理表や検査表は、
記入する枚数が多くなれば多くなるほど「手を動かすムダ」が増えてきます。

それでは、いきなりですが!

以下に検査表の悪い例を示します。
赤字部分が手で記入する必要があるところです。



一見するとキレイにレイアウトされた普通の検査表のように見えますが、
恐るべきムダが潜んでいることに気づいているでしょうか?

この検査表を埋めるためにどのように手を動かすかを示した図が以下です。
・ピンク色は実際の検査作業中の意味のある手の動きです。
・黄色い矢印は手を動かす大まかな道筋です。
  本質的に意味のないムダな動きです。



A4用紙に相当させると、この黄色い矢印と赤い矢印で合計距離は約1mにもなります。

このようなムダの多い用紙を1日に10枚も20枚も書くと、手を動かしている時間(お金にならない時間)が増えるばかりか作業者のストレスにもつながります。

★ムダな管理表設計
なぜこんなムダの多い検査表や管理表ができるのでしょうか?

管理表設計者のムダ意識のなさが一番の原因です。
用紙に必要な項目を隙間なく配置させることばかりに頭を使ってしまって、記入時間と現場の作業者のストレスにまで頭がまわらないのです。

工場で生み出されるムダの多くは、作業手順・作業スタイルの設計で行われます。
管理表が良い例です。

必要に迫られて1週間で考えたような管理表は100%書くムダが存在しています。

管理表や検査表もバージョン2、バージョン3とどんどん改良していかなければいけません。

はい、言いたいことはわかりますよ。
「もう、何年も使っているものを変更するのは面倒くさい」
「ISO書類の書き換えも面倒くさい」  私もそう思います。

でも今あなたが書いている管理表は、先人が1週間ちょっとで考えたプロトタイプなんです。
あなたが今ムダ取りの思想を持って設計しなおさなければ、今後10年誰がやろうとするでしょう。

この先10年、管理表を書くたびにムダな時間を積み重ねると思うとぞっとしませんか?

次には、ムダのない管理表設計のための考え方を書いておきます。
 一切のムダのない最高の管理表を設計してみてください。


★設計思想の良し悪し
▼悪い設計思想
 ・書くべき項目は何があるか、あんなこともメモしてもらおう。
 ・日付は左上、名前は右上が、見やすいだろう。
 ・検査数は10コあるけど、レイアウトの関係上2段にしよう。
 ・左下に隙間ができそうだ、そこに検査バッチ名などを記入させよう。
 ・これでA4用紙にマッチした配置になったかな?
 ・この用紙を1日20枚書くとしたら、ページナンバーも書かせよう。

では良い設計をするためにはどんなことを考えるべきでしょうか
▼良い設計思想
 ・書かせる最低限の項目は何があるか?
 ・日付、名前、検査バッチなどのルーチン記入は一箇所にまとめよう。
 ・検査数は10コ、一定のリズムで書けるように、1段にまとめよう。
 ・左下に隙間ができたけど、そこに手を動かさなくて済むから、いいことだ。
 ・これで、ムダな手の動きはなくなったかな?
 ・記入時間はもっと短くならないかな?
 ・この用紙を1日20枚書くとしたら、どこでストレスがたまるかな?


工場で儲けを増やすには、
製品をより多く売ること(売り上げアップ)と
製造原価を下げること(コストダウン)があります。

営業に求められるのは受注アップですが、
現場に求められるのはコストダウンです。
コストダウンを無視していつまでも製造現場でぬくぬくやっていけるほど甘くはない世の中になっています。

コストダウンの一番のキーになるのは「時間」です。
時間を無視した作業用治具の製作、装置の導入、非製造作業の指示
一見作業効率が上がったように見えても、ムダな時間は容赦なく積み重ねられていきます。

従業員は給料ばかりを意識しがちですが、ムダ取り活動を行うあなたは、時間と会社の利益の関係をダイレクトに結び付けられるイメージを持って仕事をすることが必要です。

会社に時間を与えられる力量があれば、それ以上の時間を自分のために使えるようになることでしょう。



★★心構え&実践ノウハウは随時更新していきますので定期的にチェックしてください★★


★ムダ取りノウハウの応用

ここまでで学んできたムダ取りノウハウをよくよく思い返してみると、それはたんなる表面的なテクニックではなく、根本的な考え方であることに気付かれたと思います。

こういったものごとの本質を見据えた上での活動は、さまざまなことに応用がききます。

ですが、残念なことにあなたを含めて、ものごとの本質的なところから追求していく人は、極まれな存在です。
(あなたのまわりの労働者を見ればよくわかると思います)

そういった考え方ができる人が、工場の中でチョコチョコとムダ取り活動だけを続けていくのは、世の中にとって大きな損失です。


「ムダ取りの心構え」の考え方がしっくりきた方は、ぜひ工場の外にも目を向けて、
世の中の本質について勉強してみませんか?
いえ、あなたには勉強する理由があるんです。

社会がこれ以上に発展するには、あなたがいつまでも工場の片隅で作業していてはいけないからです。

でも工場の世界しか知らないあなたは世の中から隔離されてしまい、何から勉強すればよいのかわかりません。
そんなあなたにぴったりの本がありますよ。
世の中の仕組みを学ぶ


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